今考えたい、私たちのカラダ。ゆうこすと若手注目女優が子宮頸がんを学ぶ
【vol.2】子宮頸がんってどんな病気?
今考えたい、私たちのカラダ。ゆうこすと若手注目女優が子宮頸がんを学ぶ |【vol.2】子宮頸がんってどんな病気?
三輪先生の解説で、前回放送で学んだ子宮頸がんの基礎知識をもう一度チェック!
子宮頸がんとは?
- 子宮頸がんは、赤ちゃんを育て産むための役割を持つ臓器である“子宮”の入り口(子宮頸部)にできるがんのこと
- 自覚症状がほとんどないまま進行するという特徴がある
- 子宮頸がんは発症年齢のピークが女性の出産年齢と重なる
- 母親が子どもを残して亡くなるケースもあることから、「マザーキラー」とも呼ばれている
「子宮頸がんの多くは、身近なウイルスが原因で起こる病気なんです」と三輪先生。
HPVとは?
- 子宮頸がんの主な原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)というありふれたウイルスの感染
- HPVは性交渉での感染がほとんどで、性交渉の経験がある女性なら誰でも感染する可能性あり※
- コンドームによる予防効果は限定的と考えられていて、手や指から感染することもある
〈参考文献〉
※Chesson HW et al. Sex Transm Dis. 2014; 41: 660-664.
子宮頸がん罹患率
続いて三輪先生が示したのは、「女性の出産年齢における年齢別の子宮頸がん罹患率」のグラフ。
「がんにかかるのは上の年代の人というイメージがありますが、子宮頸がんにかかる女性の約16%が20~30代、子宮頸がんになる前段階の上皮内がんを含めるとその約38%が20~30代です※」(三輪先生)
〈参考文献〉
※国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録/厚生労働省人口動態統計)全国がん罹患データ(2016年~2019年)
石川さんは、前回の収録後にSNSで子宮頸がんを検索してみたそう。「同世代(10代~20代前半)の方たちの声が少なくて、この病気の認知度の低さや危機感のなさを感じた」と話した。
これに対して、ゆうこすさんは「私たちの世代(20代後半~30代)の方々が発信してるイメージがあるかな。もっと10代の子たちに知ってほしい」と思いを語った。
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忙しいからって体のことを後回しにしないで!自分を守るために、予防のための選択を
監修 三輪 綾子先生
産婦人科専門医
THIRD CLINIC GINZA 院長
産婦人科専門医として、20代、30代という若い年代で子宮頸がんに罹患した患者さんを数多く診てきました。でも今は、ワクチンと検診の両方で、子宮頸がんは予防が可能ながんになっています。※
決して自分は大丈夫、関係ないと思わないでほしい。忙しいからって体のことを後回しにしないでほしい。自分を守るために、そして予防のための選択をできるように、正しい知識を身につけ、”自分で自分の体を守る”という意識を持つことが大切です。
ワクチンや検診に関して、また子宮頸がんという病気について不安や疑問があるときには、病気の専門家である医師(かかりつけ医、婦人科・産婦人科医、小児科医等)に気軽に相談をしてみてくださいね。
※ワクチンと検診で子宮頸がんを100%予防できるわけではありません