監修:上田豊先生(大阪大学大学院 医学系研究科 産科学婦人科学・講師)
<2025年4月1日更新>
子宮頸がんには2つの予防方法があります。

HPVワクチンの接種
子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐ予防接種です。
HPVワクチンは、その種類や接種時の年齢により、2回もしくは3回の接種が必要です。
以下の対象者の方は、接種は公費(原則自己負担なし)で受けることができます。接種スケジュール等、詳細は医師にお尋ねください。
HPVワクチン公費助成※の対象者
※原則自己負担なしで接種できます


2025年度に
小学校6年生~
高校1年生相当の女子※1
2009年4月2日~
2014年4月1日生まれ
※1 標準的な接種時期は中学校1年生
< お知らせ >
キャッチアップ接種は2025年3月31日で終了しましたが、今年度17歳~28歳になる方(1997年4月2日~2009年4月1日生まれ)でキャッチアップ接種期間中(2022年4月1日~2025年3月31日)に1回以上接種している方は、2026年3月31日まで公費で3回の接種を完了できるよう経過措置が設けられています。

関連Q&A
●HPVワクチンのキャッチアップ接種って何?
監修 上田 豊 先生
大阪大学大学院 医学系研究科 産科学婦人科学・講師
1996年、大阪大学医学部卒業。2018年から大阪大学大学院医学系研究科産科学婦人科学・講師。婦人科がんの治療に携わりつつ、子宮頸がん予防の啓発に取り組む。日本産科婦人科学会:専門医・指導医、日本婦人科腫瘍学会:専門医・指導医、社会医学系専門医・指導医、日本疫学会:上級疫学専門家。
「娘の未来に、私が今できること」篇(42秒)

小雪 さん
凛とした佇まいとしなやかな存在感。1998年俳優デビュー、さまざまな役に挑み、2005年の映画「ALWAYS 三丁目の夕日」で『第29回日本アカデミー賞』主演女優賞を受賞。NHK朝の連続テレビ小説「ブギウギ」での好演も記憶に新しいところ。発酵食作りの達人を訪ねる「小雪と発酵おばあちゃん」(Eテレ)で見せる、サステナブルで丁寧なライフスタイルも魅力。実生活では3児の母。
これは、大切な娘を守りたいと願う、お母さんの物語ー。

このCMは、小雪さん演じるお母さんの、印象的な心の声ではじまります。
「あなたが生まれてから、あなたを守るために、私にできることは、全力でやって来たつもり」
リビングの片隅で、懐かしい写真とともに母子手帳を眺めるお母さんの脳裏に、さまざまな記憶がよみがえります―。
どんなときも、懸命に娘を守ってきた。命を授かったときから、今日まで、ずっと。
母子手帳の成長の記録や予防接種のページをめくりながら、ふと目を見やると、中学生になった娘はお母さんのつくったサンドウィッチを美味しそうに頬張っている。
その無邪気で無防備な姿に、お母さんは決意します。
「これからも、あなたを守りたいから」
子宮頸がんは、毎年約10,000人が診断され、20代~30代の若い人でもかかる可能性のある疾患※。主な原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)への感染です。
お母さんは、子宮頸がんとその予防方法について医師に相談しようと、行動を起こします。
それは、娘の未来を守るための、大事なアクション。
「娘の未来に、私が今できること」
親以上に、娘の健康を願っている人はいないー。
娘への愛情にあふれたお母さんを、小雪さんが魅力的に表現しています。
子宮頸がん予防は、10代からのHPVワクチン接種と20歳を過ぎたら加えて定期的な検診が大切です。
どうか、お母さん。娘さんと一緒に医師にご相談ください。
子宮頸がんとその予防方法について。
愛しい娘さんの未来を、守るために。
※国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録/厚生労働省人口動態統計)全国がん罹患データ(2016年~2020年)
子宮頸がんに関するお悩み・よくある質問をピックアップしました。
性交渉のパートナーが多いと、HPVの感染機会が増えるため、子宮頸がんにかかるリスクが上がることが知られています。※
ただ、経験人数が少なければHPVに感染しないというわけではなく、一度でも性交渉の経験がある時点で誰にでもHPV感染の可能性があるということは理解しておきましょう。
※Cohen PA, et al. Lancet. 2019; 393: 169-182.
セクシャルデビュー後であっても、HPVワクチンを接種することはできます。
子宮頸がんは主に性交渉によるHPV感染が原因で起こりますが、そのHPVにはたくさんの「型」(タイプ)があります。
性交渉の経験があっても、まだワクチン接種で予防できるHPV型に感染していなければ、予防の効果が期待できます。また、ワクチン接種で予防できるHPV型の一部に感染していたとしても、感染していない他の型に対しては予防の効果が期待できます。
子宮頸がんは、性交渉の経験がある女性であれば誰でもなる可能性がある病気です。
一度でも性交渉の経験があれば、誰でもHPV感染の可能性があります。また一部の人は何度もHPVへ感染を繰り返します。
HPVは主に性交渉時の性器接触で感染します。性器の皮膚部分どうしの接触でも感染することがあります。
絶対に子宮頸がんにかかるわけではありません。
HPVに感染した女性のうち約90%はウイルスが自然に検出されなくなりますが、ウイルスが持続的に感染した場合には、子宮頸がんへ進行する人も出てきます。
コンドームによる予防効果は他の性感染症に比べると限定的だと考えられています。※1
なぜならHPVは、外陰部や肛門などにも潜むウイルスだからです。性交渉の際に、パートナーが一貫してコンドームを使用することは現実的には難しく、また、妊娠を希望する際には使用することが出来ません。
HPV感染を予防するには、HPVワクチンの接種も大切です。※2
※1 Winer RL, et al. N Engl J Med. 2006; 354: 2645-2654.
※2 HPVワクチンで、HPV感染による子宮頸がんを100%予防できるわけではありません。
性交渉の経験がない方は、HPVに感染して、子宮頸がんになる可能性はかなり低いといえます。そのため、必ずしも子宮頸がん検診を受ける必要はありません。
しかし、子宮頸がん以外にも、子宮や卵巣にかかわる病気もあるので、他の病気を発見するためにも婦人科検診は受けることが大切です。